
“泣き女”の涙の値段に…
森本さんは多趣味な方と伺いましたが、最近は何に一番興味がおありですか?
最近は…読書も映画も好きですし、将棋も好きで格闘技観戦もダイビングも好き。 うーん、僕はどれかに飽きることがないまま、色々と楽しみが増えてしまうんですよね…。 あ、そうそう! さっきも駅前のビデオ屋を覗いてきたら、面白いものを見つけました(紙袋から1枚のDVDを取り出す)。 中国の葬式の“泣き女”をテーマにした『涙女(なみだおんな)』っていう映画なんですけど、何だろうと思ってパッケージの裏を見ると、 面白いことに泣き方にはランクづけがあって、値段表が書いてあるんですよね! これを見た瞬間「買うしかないでしょう!」って、1人で盛り上がっちゃって(笑)。値段も安いからついつい買っちゃったんです。
(笑)色んな趣味が増えてしまう森本さんの好奇心は、一体どこから来るのでしょうか。
僕にも分かりません。教えてほしいくらいです!(笑)。 ただ、好奇心は拡大し続ける宇宙のようなもので、その端を捕まえたと思っても、すぐにその先に拡がっていくものです。だから 25〜26歳の若い頃が一番、「俺は何でも知っている。議論なら誰にも負けない」とテングになっていましたね。
血気盛んだったんですね。ソフトな語り口の森本さんしか知らない方が聞いたら、ギャップに驚かれるかもしれませんね。
(笑)でも、40代あたりからどんどん知らないことが増えてきたように思います。今では逆に「無知」という名の泥沼の中であがいているような気分ですね。 だって、泣き女の涙に値段の差があるなんて、まず知らない話ですよね? すると「単価はどうやって設定しているんだ?」とか「その値段で、当時は饅頭がいくつ食べられたんだろう?」とか、色んなことが気 になりだして、取りとめがないんです。 昔は喫茶店に行くと、常に暇な仲間たちがいて、そんな取りとめのない話をしていました。 僕が住み続けている高円寺は喫茶店が多いですから、馴染みの店を1日かけて放浪しているだけでも楽しかったですね。

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